※社会実験「御堂筋チャレンジ2020」は終了しました。ありがとうございました。
大阪のメインストリート、御堂筋。モデル整備区間に続いて歩道を広げる整備が着々と進められています。
国も「歩行者利便増進道路制度」を創設するなど、新時代の道づくりに大きく舵を切りました。
そこで、2017年に実施した社会実験「御堂筋チャレンジ」を、2020年バージョンで開催。道路協力団体が主となって、3密を避けながら安全・安心に回遊できるミナミ御堂筋をめざした社会実験を実施します。
※「御堂筋チャレンジ2020」は本社会実験名を呼称するプロジェクトタイトルを表します。
今回の社会実験のポイント
1.道路協力団体が主となった道路の継続的な利活用へチャレンジ
2020年9月、ミナミ御堂筋の会が道路協力団体に指定されたことを踏まえ、活動計画に位置付けた道路空間の利活用を官民連携のもとで実践します。 とりわけ、民間団体が主体となって資金獲得を行うなど、持続性ある活動に向けて、様々な試行を行います。
2. 商店街等と連携したウィズコロナのエリア回遊創出にチャレンジ
この間、エリアの商店街関係者等と御堂筋を含めた「面での回遊創出」を研究してきました。新型コロナウイルスの影響下でも、公共空間を中心に安全と快適を両立したウィズコロナのエリア回遊創出を、エリアの商店街やOsakaMetro等と連携して試み、その検証成果を次なる展開につなげます。
3.道路空間の将来形を見据えた検証にチャレンジ
側道閉鎖区間においては、今回実験の検証結果を市や沿道協議会等関係者と共有したうえで、大阪市建設局による本格整備に入り、来年度の完成をめざします。 モデル整備区間においては、歩行者中心の道路空間づくりに向けた新しい国の制度「歩行者利便増進道路」の活用を見据え、制度の効果的な活用方策を検証します。
社会実験の内容
詳細はこちらもご参照ください
Facebook https://www.facebook.com/midosuji.challenge/
Instagram https://www.instagram.com/midosuji.challenge/
■■ モデル整備区間:2020.11.28(土)~12.27(日)/ 30日間 ■■
先行して実施されたモデル整備によって広がった歩道空間を、道路協力団体が利活用し、滞在空間を創出するとともに、案内板などを活用した情報発信を行い、周辺への回遊を促します。
ストリートの滞在空間化
ちょっとした休憩・滞在とともに、御堂筋イルミネーションもゆっくりと楽しんでいただけるウッドデッキを設置し、植栽もあしらって、3密を避けながらも快適に過ごせる空間をプロデュースします。
ウッドデッキのデザインや植栽の設置は、在阪の気鋭若手メンバーによるもので、彼らがチャレンジする環境づくりも意図したものです。
ウッドデッキデザイン・施工:アトリエカフエ
植栽設置・メンテナンス:株式会社グリーンチーム
オープンカフェの設置
将来的に沿道1階の店舗が目の前の道路空間を利活用するシーンを想定し、休憩とあわせて飲料などを楽しんでいただける期間限定のオープンカフェを設置します。
※オープンカフェは、レッドステージ(非常事態)の発出に伴い、中止しました。
デジタルサイネージの設置
周辺商店街のイベント情報や店舗情報などを案内する広告塔(デジタルサイネージ)を2基、道路上に設置します。
配信情報の内容や視認性など景観面の影響、協賛広告など財源としての可能性を検証し、将来的な御堂筋での設置のあり方について官民で検討を進めます。
デジタルサイネージ設置・協賛:大日本印刷株式会社
大日本印刷株式会社によるリリースはこちらから。
シェアサイクル HUBchariポートの設置
かねてより、ミナミ御堂筋の会は、生活困窮者支援に取り組むNPO法人Homedoorと連携しながら、放置自転車問題に取り組んできました。
このたび、放置自転車の削減と新しい生活様式に対応したシェアサイクルの利用拡大、さらにはホームレスの方々の雇用創出もねらって、将来的には道路協力団体の占用物件として長期的に設置することも視野に入れ、道路上にシェアサイクル「HUBchari」のポートを設置します。
NPO法人Homedoorによるリリースはこちらから。
■■ 側道閉鎖区間:2020.12.12(土)~12.27(日)/ 16日間 ■■
12月3日(木)より、道頓堀川から千日前通区間の側道が閉鎖されます。その上で、来るべき本格整備を見据え、ベンチやサインの設置、利活用を実験的に行い、関係者で検証したうえで、本格整備へとつなげます。
ストリートの滞在空間化とベンチ・サインの検証
歩道が拡幅された状態を可視化し、ベンチやサインを試験的に設置し、配置のあり方などを検証します。
オープンカフェの設置
将来的に沿道1階の店舗が目の前の道路空間を利活用するシーンを想定し、休憩とあわせて飲料などを楽しんでいただける期間限定のオープンカフェを設置します。
※オープンカフェは、レッドステージ(非常事態)の発出に伴い、中止しました。
■■ 自転車対策や沿道適正化への啓発活動 ■■
ミナミでは、かねてより地域・行政が永きにわたり放置自転車のない環境づくりに力を注いでおり、当会でのサイクルサポーター活動や、周辺の町会・商店街との協働によるキャンペーン等と連携してきました。
今回の社会実験においても、企業協賛を原資として沿道協議会のメンバーである町会・商店街や各種団体に加え、NPO法人Homedoorなどと連携した放置自転車対策、清掃、はみだし看板除去などの啓発キャンペーンに取り組みます。
(詳細は決まり次第ホームページ等で告知します)
■■ 周辺商店街との連携:2020.11.28(土)~12.27(日)/ 30日間 ■■
AIを活用した“密回避” “回遊性向上”の実証
大阪市高速電気軌道株式会社(Osaka Metro)と株式会社バカン(VACAN)と共同で、ウィズコロナ時代における街の活性化の課題である「密回避と回遊性維持の両立」をめざして、以下の実証実験を行います。
① 御堂筋の混雑度可視化・密回避
モデル整備区間の路上にAIカメラを設置し、ソーシャルディスタンスを検知する仕組みの開発をスタートします。(来春完成想定)
従来の検知技術は屋内のみ対応でしたが、屋外検知に挑戦します。
② エリア内店舗の空席情報等の可視化
リアルタイム配信プラットフォーム「VACAN」により、エリア内の店舗の空席情報を可視化し、目的ごとに空いてるお店を提示するなど、密を回避し回遊性を高めます。
③ ポイントシステムによる回遊性分析
Osaka Metro Groupの会員制ポイントサービス「Osaka Point」を、この期間限定でエリア内の店舗に導入することで、エリア内の回遊や購買行動を検証します。
本実験の詳細はこちらをご参照ください。
大阪市高速電気軌道株式会社(Osaka Metro)によるリリースはこちらから。
【個人情報の保護について】
本実証実験の目的は、「密回避と回遊性維持の両立」であり、個人情報の保護のため、下記方針を採用します。
「個人情報の非取得、非保持」:①②の実証実験において、「個人情報の非取得、非保持」を前提とし、画像の個人非特定加工や、株式会社バカンへのデータ処理限定、データ破棄等のスキームを採用します。
「既得個人情報の非流用」:③の実証実験において、2020年10月27日にスタートしたOsaka Metro Groupのポイント会員システムを活用しますが、本実証実験においては、統計処理情報のみを使用し、期間中の個人情報、またはそれに起因する個人の行動履歴等の流用、第三者提供は一切行いません。
プライバシーポリシーはこちらをご覧ください。
WELCOME なんば キャンペーンとの連携
ミナミの商店街が団結して安全・安心で食事やお買い物を楽しんでいただけるキャンペーンを、この社会実験と連携して実施します。
戎橋筋商店街×サンリオキャラクターズのコラボ「なんばであそぼ」開催中
御堂筋に隣接する戎橋筋商店街では、商店街アーケード内を会場にして、ウイズコロナスタイルでお買物をお楽しみいただけるよう、サンリオキャラクターズとコラボして「なんばであそぼ」を開催中です。12月10日(木)にはサンリオ直営店「サンリオギフトゲートなんば戎橋店」がオープンしました。
アーケード屋根を一部開いて換気を強化するなど、会場、各店舗とも感染症対策をしっかりと講じたうえで開催しています。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
戎橋筋商店街の情報サイト「ぶらっとなんば」のキャンペーン告知サイトはこちら。
沿道全体での回遊・滞在創出のためのプロモーション
道路協力団体が主体となり、御堂筋イルミネーション事業と連携して、イルミネーションのめざす賑わい・交流空間の創出に向け、バナー掲出に取り組むとともに、沿道のプロモーション活動を実施します。
12/1より、当会の会員企業などからの協賛による大阪光の饗宴のバナー広告を展開中です。
※沿道のプロモーション活動は、新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえ、中止しました。
実施主体・連携主体
実施主体
ミナミ御堂筋の会(大阪市指定・道路協力団体)/大阪市建設局
連携主体
千日前通以南モデル区間整備協議会/道頓堀橋南詰~千日前通区間整備協議会/大阪市高速電気軌道株式会社(Osaka Metro)/NPO法人Homedoor/モビマル/三和実業株式会社(カフェ英國屋)/(一社)大阪活性化事業実行委員会/合同会社アトリエカフエ/株式会社カクタス/株式会社グリーンチーム/大日本印刷株式会社/大阪観光局/ミナミまち育てネットワーク/なんば安全安心にぎわいのまちづくり協議会/ 他調整中
社会実験ご協力のお願い
社会実験の期間中、歩道上に滞留を促す施設(ベンチなど)を一時的に設置します。
自転車は自転車通行空間を通行するか、歩道内は押し歩きにご協力ください。また、周辺商店街も含め駐輪はご遠慮ください。
施設はマナーを守ってご利用ください。
歩行者や自転車の通行の影響について調査し、3密回避や回遊創出に役立てます。
新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を講じ、安全に十分配慮しながら実施します。
※なお、感染状況の拡大によっては、内容に変更が生じる可能性もあります。その際は、本ホームページやFacebook等にて、お知らせします。
問い合わせ先
社会実験全般・道路空間の利活用に関すること
ミナミ御堂筋の会(事務局・(株)地域計画建築研究所(アルパック))
電話:06-6205-3600
メール:minami-midosuji@arpak.co.jp
道路空間再編に関すること
大阪市建設局 企画課道路空間再編担当
電話:06-6615-6786
AIを活用した“密回避” “回遊性向上”の実証に関すること
大阪市高速電気軌道株式会社 広報部 広報課
電話:06-6585-6132
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